カラオケデータの作り方においては、は
Anison Generationさんのアニカラのススメのコーナーに詳しく書いてありますので、ここで改めて書く必要はないのですが、私的ルールもありますので一応触れておきます。それぞれのセクションの最後に下線表示された文章がありますので、その内容が見事クリアされている場合、次に進むようにしてください。
(この作り方はあくまで一例です。レベルを維持したいために書きましたが、自分が歌いたい曲を作るのはあなたです。よって、作り方も自由であることを忘れないでください。)
用意するファイルは最低限、mp3と歌詞テキスト
持ち込みカラオケをするにあたって最低限必要なのは、mp3データ(音楽データ)と歌詞データです。音楽データは最終的にmp3で保存するのですが、できれば編集の段階ではWaveデータなどの無圧縮ファイルが良いかもしれません。理由はmp3などの圧縮系コーデックだと、音楽データを編集して書き出すときに再エンコードすることになるので、音質が劣化することになります。少しでも音質劣化を防ぐため、ここはこだわってWaveデータで編集したいものです。
(実際は人間の耳では分からないくらいの誤差ですが…)
音楽ファイルは基本的にカラオケ(Instrumental)バージョンを使います。(ヴォーカル入りも用意してください。)ただ、CDによってはカラオケバージョンが入っていない場合が、たたあります。その場合は、通信カラオケで配信されている場合、その音源を使用します。通信カラオケ用音源はカラオケ店で録音してくるか、最近ではネットでの販売で入手します。
(CDのカラオケよりも通信カラオケの音源の方が歌いやすい場合(ガイドメロディなど)があり、CDにカラオケバージョンが入っていても通信カラオケの音源を使ったほうが良い場合があります。)
通信カラオケでも配信されていない場合、最終手段としてCDのヴォーカル入りバージョンをヴォイスキャンセラーを使い声を消します。
歌詞データ(テキストデータ)は、実際にCDの歌詞表をうつか、ネットからとってきます。
(歌詞はたいてい3行12〜13文字で表示しますので、それを見据えた上で改行させます。)
実際に歌詞データを作るときの注意点は後で説明します。
あとは、映像データも用意してそれらの同期をとることによってカラオケを楽しむことができるのですが、映像データを扱うことは多少難しいので、とりあえずは音楽データと歌詞データを使っての作り方を説明していきたいと思います。
音楽データと歌詞データは用意できましたか?できたら次に進んでください。
必要なソフトをインストールする
カラオケデータを作る上で必要なソフト(アプリケーション)はたくさんあります。特に、どこまで作りこむかによって必要なソフトが変わってきますので、どこまで説明すればいいのか迷いますが、多くて困ることはありませんので、私が使っているソフトのほぼ全てを説明したいと思います。
WinAMP
歌詞にタイムタグをうつために使います。
バージョンは5.x系でも問題ないみたいですが、
Anison Generationさんでは2.x系を推奨しています。ちなみに、私はバージョン2.91を使用しています。
Gucchi's Lyrics
plug-in
WinAMPのプラグインです。これを使って時間をうっていきます
ぴちボイス(自作ソフト・一般未公開)
歌詞にタイムタグをうつために使います。上記の
WinAMPと
Gucchi's Lyrics plug-inと用途はまったく同じです。ただ、こちらはインストールする必要はなく、解凍したらすぐ使えます。
WinAMPと
Gucchi's Lyrics plug-inのインストールがうまくいかない場合はお問い合わせください。
Audacity
Waveデータ(音楽データ)を編集できます。分かりやすいインターフェイスなので、簡単に編集できます。主に、冒頭に無音を付け加えるときに使います。
MeRu
音声・動画ファイルの再生速度を変えずに音程を変更したり、逆に音程を維持したまま再生速度を変更できるメディアプレイヤー。主に、音楽データのキーを変えるときに使用。
MP3Gain
複数のMP3ファイルの音質を、音質劣化なしに一定化できるソフト。ただし、必要以上に音を大きくするとノイズが入るので注意してください。
ボーカルキャンセル98(シェアウェア)
CDのデジタルデータからヴォーカル部分の音を低減しながら録音できるソフト。キャンセル力は強すぎず弱すぎずバランスが取れている。
InterVideo WinRip(シェアウェア)
こちらも、いわゆるヴォーカルキャンセラー。
ボーカルキャンセル98と実力はいい勝負。
午後のこ〜だ
Waveデータをmp3データに変換するソフト。
txt2ssa
カラオケタグの[xx:xx:xx]をSSA形式に変換し、動画に歌詞ワイプを合成できるようにするものです。
(別途、Visual Basicランタイム中
comdlg32.ocxが必要です)
SSA Maker(自作ソフト・未完成)
txt2ssaの設定をゆきりん仕様に固定したもの。なお、自動SSA微調整機能を実装予定。
SSA Editor(自作ソフト・一般未公開)
txt2ssaまたは
SSA Makerで作られたSSAデータを微調整できるソフト。
rubymaker(自作ソフト・一般未公開)
txt2ssaで作ったssa歌詞データにルビを振るためのソフト。
VSFilter
ssa歌詞データをスムーズに再生させるためのソフト。インストール、設定方法は
こちらを参照してください。(真ん中より下あたりに記述)
ここからは映像を扱うアプリケーション
Premiere(シェアウェア)
Adobe社の映像編集ソフト。値段がとても高価。廉価版として
Premiere Elementsもある。
Ultra EDIT(シェアウェア)
カノープス社の映像編集ソフト。mpeg2を編集するのにもたつきのない、「マッハサーチ機能」は重宝。
TMPGEnc 3.0 XPress(シェアウェア)
ペガシス社の映像エンコードソフト。mpeg2の切り貼りもできるので、アニメをカラオケ用にシーン編集することもできる。
ここからはカラオケを再生させるアプリケーション
Lyrica(仮)(自作ソフト・一般未公開)
再三紹介してきたカラオケ再生ソフト。曲予約などいろいろな制御をおこなう。ただいま、大幅なバージョンアップを計画中。
インストールの仕方は
こちらに詳しく載っています。
以上のソフトのうち、
カラオケデータを作るということで限っていえば、
WinAMP、
Gucchi's Lyrics plug-in、
txt2ssa、
VSFilterは必須といえます。まずはこれらのソフトをインストールしてください。
分からないことがあれば、掲示板に書き込んでください。
インストールは終わりましたか?終わりましたら、実際に歌詞データが再生されるかテストしましょう。
歌詞データが再生できるかチェックする
ソフトのインストールが終わりましたら、歌詞データが再生できるかどうかテストしましょう。まず、適当な映像データを用意してください。適当な映像データがない場合は
こちらをダウンロードしてください。
また、SSAデータを
こちらからダウンロードしてください。ダウンロードしたら、
映像データとSSAデータのファイル名を同じにして同じフォルダ内に入れてください。
あとは、映像データをWindows Media Playerで再生させるだけです。うまくいけば、歌詞が映像に合成されているはずです。うまく再生されない場合は、映像データとSSAデータが同じ名前か、同じフォルダ内かを確認してください。それでも再生されない場合は、ソフトのインストールが失敗しているか、PCのスペックが低いかのどちらかが考えられます。
歌詞が映像上でワイプされましたか?された場合は、準備は終了です。いよいよ、カラオケデータを作ります。
いよいよ、カラオケデータを実際に作っていきたいと思います。今回は、映像との同期(PVなどのくちパクと合わせる、など)をとらないで、純粋に音楽データと歌詞データだけを作る手順を紹介します。
音楽データを微調整する
まず、Waveデータ(音楽データ)と歌詞データ(textファイル)が手元にあるとします。まず、初めにやらなければならないこと、それは音楽データの微調整をすることです。チェックをすべき点として
1.音楽再生(音の発生)まで1.5秒以上の空きがあるか
2.歌いだしまでに10秒以上の空きがあるか
があげられます。1はそれほど気にすることないといえばないのですが、大抵の通信カラオケでは初めの数秒間は無音になっているので、それをまねてのことです。2の方の問題はかなり深刻で、10秒たたないで歌いだしになると、曲のクレジット(曲名・歌手・作詞者・作曲者などの表示)を十分に表示できなくなります。実際のところ、歌いだしの2秒前あたりから歌詞の表示があるわけですから、できれば12秒以上の空きがあることを推奨します。
これらの問題を解決するためのアプリケーションとして、フリーウェアの
『Audacity』などがあります。このソフトで、曲の最初に無音部分を付け加えれば問題解決になります。
さらに、2についてはもう一つ、重大な問題を抱えています。それは、曲の始めからヴォーカルが入るような、歌い出しが0秒の曲の場合です。もちろん、曲の始めに10秒以上の無音を挿入すれば、最低限の問題は解決されます。しかし、いきなり歌いだしの曲は、歌い手からすると、タイミングを取るのか困難になります。そこで、そのような問題を解決する方法として、
1.カウントダウン(または、ドラムのスティック音など)を頭につける
2.前奏の伴奏をつける
などで、解決します。簡単にできるのは1の方ですが、管理人はできる限り2で対応しています。推奨も2です。方法はここでは触れません。多少、マニアックに走るからです(笑)。詳しくは掲示板などで、問い合わせてください。
もう一つ、音楽データを扱うにあたり注意しなければならないことがあります。それは、音量です。カラオケではいろいろな音楽データを再生するのですから、それらの音量がまちまちでは歌う側も聞く側も不快になります。基本的には音源元がCDであれば、それほど気にする必要はありません。アナログ的に録音したソースを利用する場合は、音量にも気を使いましょう。
音量を変更するためのアプリケーションとしては、先ほど紹介した
『Audacity』や
『MP3Gain』、また後で紹介する映像編集ソフト
『Premiere』など多数あります。いろいろ使ってみることをお勧めします。
以上の事を、カラオケバージョンとヴォーカル入りの両方の曲データに同じように処置を施します。と、いうのが推奨なのですが、ヴォーカル有り無しの両方に同じ処置を施すことは簡単にはできません。よって初めは、カラオケバージョンのみに以上の微調整を行ってください。なぜ、ヴォーカル有り無し両方に処置をしたいかというと、要はヴォーカルありバージョンでも歌えるようにしたいということだけなのです。ですから、
初めは、カラオケバージョンのみに以上の微調整を行ってください。なれてくると、以上のほとんどの微調整は映像作成のときに
『Premeire』を使って映像と同時に音楽データも編集(微調整)できるようになります。なってください(笑)!
歌詞データを微調整する
次に歌詞データを微調整します。
歌詞データをそのままの状態で映像と重ねると(多分)大変なことになります。それは、1行が長すぎて画面からはみ出してしまったり、前の歌詞が消えないうちに新しい歌詞が表示されて重なってしまうなどのトラブルです。もちろん、最終的にはSSAデータをメモ帳などで直すしかないのですが、ある程度はタイムタグをつける前のテキストデータの段階で回避する事が可能です。歌詞データにおいて特に注意しなければならないことは、
1.横の文字数(多いと表示しきれない)
2.行数
です。1は文字の大きさにもよるのですが、推奨として1行12文字まで(mpg2などの解像度720×480の場合は13文字まで)となります。そして、2についてはカラオケ作成の初心者の方にはなかなか説明しづらいところがありますが、要はカラオケでは2〜4行くらいを一括に画面に表示することはわかるでしょう。そうすると、ある1行を考えたとき、その行は一番上の行に表示されるかもしれないし、一番下の行かもしれない(もちろん、間の行の可能性もある)。つまり、そこのところを意識しないで作ると、例えばサビ頭の歌詞が一番下の行だったり、曲のラストが一番上の行に表示されるなどの事態になります。これらが、歌うということに関しては問題ないとしても、デザイン的にはカッコいいものではない事はわかるでしょう。
行数の問題に関しては、タイムタグつきテキストデータからSSAデータに変換するソフトに依存する問題ですので、グローバルな解決方法はありません。以下に簡単に
txt2ssaにおける解決方法を記します。
1.3行の場合、基本的に歌詞データの1行目から順に「上」「中」「下」「上」「中」「下」「上」…となる。
2.ただし、ある行Aと前の行との時間間隔が一定以上あいていると順番はリセットされAからまた「上」「中」…となる。
3.以上より、例えば「下」「中」…(「上」をとばす)としたい場合は、その2つの行の間に空白行(スペースのみの行)を挿入しておけばよい。
歌詞データを微調整できましたか?できたら、いよいよタイムタグを打ち込みます。
歌詞データにタイムタグを打ち込む